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英語力を活かした転職、どんな仕事や働き方ができる?転職に有利な資格とは?

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11分

英語力を活かした転職、どんな仕事や働き方ができる?転職に有利な資格とは?

相山 華子(あいやま はなこ)

相山 華子(あいやま はなこ)
1997年慶應義塾大学卒業後、山口放送株式会社(NNN系列)のテレビ報道部記者を経て、2002 年からライターとして活動。各種ウェブメディア、企業広報誌などで主にインタビュー記事を担当するほか、外資系企業の日本語コンテンツ監修も手掛ける。

英語力を活かして転職する場合、転職先でどんな仕事や働き方ができるのでしょうか?また、どんな資格を取得しておけば転職に有利なのでしょうか。今回は、英語を活かした転職に役立つ情報をまとめてご紹介します。

CONTENTS

英語力が転職に有利
になる仕事は?

「英語が活かせる仕事」と聞いて、どんな仕事を思い浮かべますか?
「通訳」や「翻訳」、もしくは「貿易事務」を挙げる方が多いかもしれませんが、これらは英語を活かして働ける仕事のごく一部に過ぎません。ビジネスのグローバル化が加速する中、業界を問わず、英語力のある人材を求める企業は増え続けています。実際に、どんな仕事の求人があるのか、語学を活かせる仕事の求人を多く扱う求職サイト「ジョブメリ」で実際に掲載されている求人から、いくつかピックアップして見ていきましょう。

英語を活かせる求人の例

国際機関の英文事務
雇用形態:派遣社員
時給:2500円
資格:TOEICテスト 900点以上
公益財団法人での広報&イベント事務局
雇用形態:派遣社員
時給:1850円
資格:TOEICテスト 800点程度
総合建設業のリーディングカンパニーでの人事/研修担当
雇用形態:派遣社員
時給:1900円
資格:TOEICテスト 600点以上
音楽イベントの事務局アシスタント
雇用形態:契約社員
時給:1900円
資格:TOEICテスト700点以上
グローバル企業での英文経理
雇用形態:紹介予定派遣
時給:派遣時2000円(正社員登用後は年収400万円~)
資格:TOEICテスト 700点以上
大手ゲーム会社でのマーケティング
雇用形態:正社員
月給:29万円~
資格:TOEICテスト 750点以上
メーカーの社長秘書
雇用形態:派遣社員
時給:2000円
資格:ビジネスレベルの英語力
外資系コンサルのアシスタント
雇用形態:正社員
年収:500~700万円
資格:TOEICテスト  900点以上    

このように、ざっと見ただけでも幅広い業界の様々な職種で英語力のある人材を募集していることがわかります。また、その雇用形態も、派遣社員や契約社員、正社員など様々です。いずれも一般的な求人よりも時給や月給が高めに設定されていて、特に英語力に加えて専門分野での実務経験があれば、さらに好待遇で働ける仕事が多く見受けられます。

転職に必要な
英語の資格は?

では、英語力を活かして転職をするには、どんな資格を持っていると有利なのでしょうか?

英語関連の資格

英語関連の資格としてよく知られているのは、英検、TOEIC、TOEFL、IELTSの4つで、それぞれ次のような特徴があります。

資格の種類 受験者の主な目的
英検 ・日本で英語力を示す必要がある
・推薦入試やAO入試での大学進学を目指している
TOEIC ・就職、転職をする
・昇進試験などキャリアアップを狙っている
・ビジネスに使う英語力を裏付けたい
TOEFL ・海外、特に北米の大学や大学院への進学を目指したい
・アカデミックな分野で英語を活かしたい
IELTS ・海外、特にヨーロッパやオセアニアの大学や大学院の進学を目指す
・ヨーロッパやオセアニアへの移住を検討している

ビジネスでの英語力を示すならTOEIC

このうち、ビジネスでの英語力を示すのに最も有効な資格はTOEICで、実際の求人を見ても「TOEIC●●点以上」という記載がよく見られます。しかし、語学力のある方でTOEICのスコアを持っている方は意外と少ないと言われています。英語力を活かして就職や転職をするなら、ぜひTOEICを受験しておきましょう。TOEICのスコアには有効期限はありませんが、採用選考時に提出を求められることがある公式認定証の再発行ができるのは受験後2年以内に限定されています。また、就職・転職の際には過去2年以内のスコアの提示を求められることも多いので、一度受けたからといって安心せず、こまめに受験してスコアアップを心がけましょう。

ちなみに、英検は日本国内だけで実施されている資格試験ということもあって海外では知名度が低く、外資系企業の採用ではあまり評価されないと言われています。日本企業でも準1級以上(大学初級程度)は一定の評価を得られるものの、2級以下はあまり評価されないようです。なぜなら2級は「高校卒業レベル」の英語力を裏付けるものなので、英検2級程度の英語力では、ビジネスレベルには達していないとみなされるからです。英語力を活かした就職や転職をお考えなら、英検では少なくとも準1級を取得するようにしましょう。

TOEICは、どのくらいのスコアが必要?

ビジネス英語力を示す基準として使われるTOEICのスコアですが、どのくらいあれば、就職や転職に役立つのでしょうか?求められるスコアは企業によって異なるので一概には言えませんが、概ね次のような傾向が見られるようです。

求められるTOEICスコア 英語で行う業務内容
700点以上 海外の取引先との英語のやりとり(電話、メール、オンライン会議など)
800点以上 海外の取引先との契約や商談を含むやりとり
860点以上 英語が公用語の環境のオフィスワーク
900点以上 通訳・翻訳

通訳・翻訳に必要な資格は?

必須の国家資格はない

英語力を活かして、企業内の(インハウスの)通訳者・翻訳者として働きたいとお考えの方もいるでしょう。通訳や翻訳にはもちろん高い英語力(目安:TOEIC900点以上、英検1級以上)が求められますが、実は社内通訳者や翻訳者になるのに必須の国家資格はありません(※注)。
(※注)言語系唯一の国家資格として「全国通訳案内士」がありますが、この資格が求められるのは、報酬を得て外国人に通訳案内(外国語で旅行に関する案内)をする場合のみであり、原則として社内通訳者には必要ありません。

通訳・翻訳専門学校修了者は評価される

その代わり、採用にあたっては、大学での外国語の学習実績や留学経験、海外の大学での履修実績、通訳・翻訳学校での学習実績、個人教授により身に着けた英語力などが評価されることが多いようです。特に、ビジネスレベルの通訳・翻訳の訓練が行われる通訳・翻訳専門学校の修了者は、即戦力のある人材として高く評価されます。将来、インハウスの通訳者・翻訳者を目指すなら、ぜひ専門学校での学習を検討しましょう。通訳・翻訳の専門学校は主に都市部に集中していますが、最近はオンライン授業を提供しているところも多いので、居住地に関係なく学ぶことが可能です。また、通学の場合も夜間コースや個別レッスンが受けられる学校もあるので、働きながら学ぶこともできます。

通訳・翻訳専門学校の専門講座もおすすめ

なお、通訳・翻訳の中でも特に専門性の高い医療通訳や法定通訳、IR(投資家向け広報)翻訳や特許翻訳、医療翻訳や技術翻訳は、特別な訓練が必要です。通訳・翻訳の実務未経験者が、これらの高度な通訳・翻訳の仕事を担当することは難しいため、まずは一般的な通訳・翻訳で実務経験を積みつつ、各通訳・翻訳専門学校で専門講座を受講するなどして実力を蓄えてから、挑戦するとよいでしょう。

英語以外では
どんな資格が必要?

英語力は転職・就職に当たって大きな武器になりますが、英語力+その他のスキルがあれば、より高い評価を得られるようになります。自分のスキルをアピールする手段として得意分野に関する資格を取得しておくと、役立つ可能性があります。
ただし、一番重視されるのは実務経験のある即戦力かどうかです。即戦力となる人材であることをアピールするため、実務経験を積みましょう。

資格と実務経験

英語力は転職・就職に当たって大きな武器になりますが、英語力+その他のスキルがあれば、より高い評価を得られるようになります。つまり、単に英語ができるだけでなく、英語を使って専門的な仕事ができる人材の方が有利だということです。たとえば、英語力に加えて経理のスキルが高ければ英文経理ができる貴重な人材として活躍できますし、マーケティングやITのスキルがあれば、国内企業だけでなくグローバル企業でも活躍の場を見つけやすいでしょう。転職をお考えの方はもちろん、特に今はお考えでない方も、自分のスキルを目に見える形でアピールできる手段として得意分野に関係する資格を取得しておくと、後々、役に立つかもしれません。

ただし、転職時の採用選考では一般的に、資格の有無よりも「実務経験のある即戦力人材かどうか」が重視されます。
まずは、さまざまな業界で実務経験を積むことを第一に考えましょう。

派遣からのスタートで、語学力アップとキャリアアップを実現しよう

いろいろな業界で実務経験を積むのに最適な働き方が、派遣です。派遣は派遣会社(派遣元)と雇用契約を結んで、派遣先の企業で就業する働き方で、主に次のようなメリットがあります。

派遣のメリット

スキルやキャリアを活かして働ける
派遣社員は契約前に派遣先での配属先や担当業務を確認できるので、自分のスキルやキャリアを活かせる職場を選ぶことができます。また、正社員のように配置転換がないので、契約外の業務の担当になることはありません。
ライフスタイルに合わせて働くことができる
希望する勤務地、勤務時間・期間などの条件を満たす仕事を選ぶことができるので、自分のライフスタイルに合わせて働くことができます。
スキルアップしながら働ける
また、派遣社員には原則として残業や休日出勤がなく、自由時間を確保しやすいところも魅力の一つ。終業後や休日に専門学校に通うなどして語学や資格取得のための勉強をすれば、転職のためのスキルアップにつなげることもできます。

派遣から正社員になる方法も

派遣には、大きく分けて次の2つの種類があります。

  1. 登録型派遣
    登録した派遣会社と雇用契約を結び、派遣先の企業で働きます。派遣社員と派遣会社との雇用関係は、就業先が決まって初めて発生し、派遣契約期間のみ成立します。給与は派遣契約期間中のみ、派遣会社から派遣社員に支払われ、契約期間が終わると給与の支払いはなくなりま

  2. 紹介予定派遣
    紹介予定派遣は、派遣先企業に正社員や契約社員として直接雇用されることを前提に、あらかじめ決められた一定期間のみ派遣スタッフとして就業し、派遣社員と派遣先企業双方の合意が得られれば、派遣契約期間終了後、直接雇用に切り替えて正社員または契約社員に登用されるシステムです。

このうち、英語を活かせる仕事へのキャリアアップを検討している方に最適なのが、②の紹介予定派遣です。紹介予定派遣では、正社員として入社する前に、実際に働いて仕事内容や職場環境が自分に適しているかどうか確認することができるので、入社後に「こんなはずではなかった」と後悔するミスマッチのリスクを抑えることができます。また、派遣会社の担当者からサポートを受け、アドバイスをもらいながら転職先を探すことができる点も、魅力の一つ。自分では考えもしなかった職場や仕事を提案されて新たな可能性に気付くことができたり、自力では見つけられなかった好条件の仕事に出会えたりする可能性も高くなります。また、派遣社員として働いている期間を活用して、語学力などのスキル向上に努め、正社員になってからのキャリアアップに繋げることもできます。

派遣社員として
働くまでの流れ

派遣社員としては働くには、まず派遣会社に登録することが必要です。登録後は、概ね次のような過程を経て、派遣先での就業をスタートします。

登録から就業開始までの各ステップ

STEP1 派遣会社に会員登録

派遣会社のwebサイトの登録フォームに必要事項を入力して登録します。

STEP2 希望の仕事にエントリーする

派遣会社の求人ページを検索して条件に合う仕事がないかどうかを確認します。希望する仕事があれば、エントリーします。

STEP3 担当者からの連絡

エントリーした仕事や派遣先企業について担当者から説明を受けます。説明を受けた後に、イメージと違っていた場合や条件が合わないと思った場合は、紹介を断ることもできます。

STEP4 派遣先への紹介

派遣先企業の担当者と面会します。この機会に職場の雰囲気や細かい就業条件など気になることを質問し、疑問や不安を解消しましょう。

STEP5 就業決定

求職者本人、派遣先企業、派遣会社の3者が合意すれば、就業が決定します。派遣契約を結び、契約で決めた期日から就業をスタートします。

派遣登録だけでもOK

派遣会社に登録しても、すぐに希望通りの仕事がみつかるとは限りません。条件やタイミングによっては、何カ月も派遣先が決まらないこともあります。希望通りの求人が出たらすぐに応募できるように、まずは、派遣登録を済ませておくと良いでしょう。

まとめ

  1. 英語力を活かして転職できる仕事はたくさんある

  2. 英語力以外にも経理やITなどの専門知識や資格があると転職先の選択の幅が広がり、より好待遇で働ける可能性が高まるが、採用では資格よりも「実務経験があって即戦力になれるかどうか」が重視される

  3. 通訳者・翻訳者の場合は、大学や通訳・翻訳の専門学校などでの学習経験があると、採用に有利

  4. 英語力を活かして、いろいろな業界で業務経験を積むなら、派遣会社で働くのも一案

  5. 「紹介予定型派遣」の検討も

  6. まずは信頼できる派遣会社を探し、派遣登録を済ませておこう

Job merit

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